東日本大震災 被災地派遣

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災の災害で、被災されました皆様に謹んでお見舞を申し上げます。

東日本の今後の復旧と復興の対策と、当県の今後の防災施策の取組みに生かすべく、7月26日から28日の間、岩手県、宮城県の被害の大きかった被災地を視察し、状況の把握に努めましたので、市民の皆さまにご報告致します。

南三陸町防災対策庁舎跡

南三陸町防災対策庁舎跡

 今回の地震と津波では、東日本の太平洋側沿岸部ほとんどの地域で甚大な被害がありました。想定された規模をはるかに超え、津波避難場所となっている所をも呑みこみ、多くの人々や家屋等を押し流し、その被害の大きさは一地方自治体のみでの対応を困難なものにしています。

 南三陸町や、釜石、石巻、気仙沼などの状況や被災者の方々の情報は、テレビや新聞で伝わってくるものより、はるかに苦しく深刻であり、想像を絶するものでした。

釜石ガソリンスタンド

釜石ガソリンスタンド

 震災より4か月以上が過ぎ、被災家屋の取り壊しなどの復興作業が進むなかで見せつけられた光景は、まさに「町が消えた」という表現そのものであり、建物のほとんどが津波に押し流され、あったはずの町そのものが無いということです。

 町には生活の音が消え、人々の話し声などは無く、腐敗臭と重機の音が聞こえるのみの静寂な世界でした。日々営まれていた生活はそこにはありません。町が無くなり、いまだ行方不明の方が多数おられ、瓦礫が山となり、農地が海水に没しているなどの状況からは、漁・農・商・工生活の再建の厳しさを感じざるを得ません。

 被災者の方が、人間としての最低限の生活を一定期間できる、食事を食べられる、けがの治療をして薬をもらえる、情報のインフラが早急に回復することなど様々な事が想定をこえる災害時においては、行える状況ではないことが分かりました。

 この震災を通して、今私たちがやらなければならないことは、政治力を結集し、早急な具体案を出す事。近い将来発生すると予測されている東南海地震への備えにしっかりと真剣に取り組む事ではないでしょうか。

 今後、視察を行い多くの声を聞かせて頂いたことを整理して、県政の場でしっかりと活かしていきたいと思います。

■石巻赤十字病院

石巻赤十字病院

石巻赤十字病院

 宮城県の石巻赤十字病院へお伺いしました。今回の東日本大震災で、甚大な被害が出た石巻市の病院です。

 TVや報道でも頻繁に取り上げられるなど、震災によって受けた影響・被害はすさまじいものでした。

 災害時には市内にある病院すべてが連携して対応するはずが、津波によってそのほぼすべてが飲み込まれ、結果として地域20万人の生命を一手に背負う事となった病院です。想定を遥かにこえる災害をうけた時の体制の組み方、薬品の確保の方法、職員の方の心や体のケアについてなど伺いました。

■亘理町消防本部

亘理町消防本部 宮城県亘理町(わたりちょう)の亘理消防本部を伺いました。愛知県内の消防職員の方々で構成する、緊急消防援助隊愛知県隊の皆さんが主に活動された地域にある消防本部です。今回の震災を通して学んだこと、改善が必要だと考えられる点についてなどを伺ってきました。今後の地域防災の強化に生かしてまいります。



 結びに、東日本大震災の被災地に、普通の“くらし”が一日も早く取りもどせる事を願って、現地視察報告と致します。


カテゴリー: 活動報告

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